FIFA 会長 ジャンニ・インファンティノ

FIFAは、24-25年シーズンから1クラブあたりの国際期限付き移籍の選手数を6人に制限するという新たなグローバル規制を段階的に導入していくことが決定した。

「各クラブのバランスを重視し、若手選手の育成における投機を避けることが目的です」とFIFAは声明を出した。今後理事会に案を提出し、承認を得る予定。

FIFAは元々、これを2020年に施行することを望んでいたが、コロナウイルスの影響で見送らざるを得なくなった。結局、この制度の第一期実施は今年7月1日からで、レンタルによる放出と獲得は合計で最大8名に制限される。

段階的に実施されていくため、23-24年には7選手に減り、その翌シーズンには6選手となる。ただし、FIFAは21歳以下の選手と下部組織の選手をこの指標から除外している。


期限付き移籍とは

マンチェスター・シティ

期限付き移籍は、保有権を元クラブが持ったまま、選手が他クラブでプレーする期間限定の移籍である。通常、「若手選手に出場機会を与える」「チームでくすぶっている選手にきっかけを与える」といった目的で行われるが、特にビッグクラブが中堅・弱小クラブに送って成長を促す場合が多い。

マンチェスターシティの例


例として、プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティの例を見てみよう。同クラブには、22歳以上でレンタル移籍をしている選手が、21-22シーズンには11名いる。この時点ですでにオーバーしていることになる。

この中には、東京オリンピックを戦った板倉滉(25歳、シャルケ)やガンバ大阪から移籍した飯野亮太郎(23歳、エストリル)も含まれる。

24-25シーズンにはこれの半分にする必要があり、クラブの運営方法も変わってくるだろう。