バドミントン世界選手権は、何億人もの人々の需要が見込めるアジア市場での知名度を求めています。ウエルバ(スペイン南西部の都市)の行政機関は、このイベントが地域にもたらす直接的な経済効果を1600万ユーロ(約21億円)と見込んでいます。


トヨタが2週間後にスペインで開催されるバドミントン世界選手権と契約しました。

担当者は「アジアでのブランドの知名度は非常に重要です。中国、インド、日本、シンガポール、タイ、インドネシア……と、観客の80%はそれらの国から来ています」と説明します。ワールドカップの冠スポンサーとなるElPozo社とEl Corte Inglés社の場合、「自国で開催される大会に関わることは、海外に輸出する事と同じ意味を持つ」として関心を示しています。前出のスペインの2社は地域に密着しながらも、国際的なビジネスを展開している企業。そして、それがアジアであれば、より多くの利益を得ることができます。

スポンサーシップは、大会の総予算の30~40%を占めます。今回の世界選手権は、ウエルバ市議会の協力なしには実現しなかったでしょう。そして地元のオリンピックチャンピオンであるカロリーナ・マリン氏による貢献は、200万ユーロ(約3億円)以上の投資には欠かせないものでした。行政が期待する直接的な経済効果は、市内で1600万ユーロ(約21億円)、ウエルバでの世界博覧会開催による間接的な経済効果は2億7000万ユーロ(約356億円)となっています。