PSG

トレーディングカードなどのコレクションアイテムを扱う米国のTopps社は、フランスの強豪パリ・サンジェルマンと複数年のライセンス契約に合意した。この契約により、Topps社はPSGのトレーディングカードとステッカーの独占的な製造を担当することとなる。

この契約について、Topps社は「この大規模かつ歴史的な複数年契約は、(中略)若いファンや熟練コレクターに、これまで以上に強力なコンテンツを提供することを目指します。また、この新しいコレクションにより、Topps社はフランスにおいて、すでにブランドが確立している販売店以外の流通網を拡大・発展させ、トレーディングカード分野における重要な企業としての地位を確立することができます」と述べた。

近々、「パリ・サンジェルマン公式チームセット」と「パリ・サンジェルマン・クロームボックスセット」がTopps社から発売される予定だという。

1月に世界的なマーチャンダイジング大手Fanatics社に買収されたTopps社は、4月にユーロ2024の公式ライセンスパートナーとなり、さらにはASローマのモウリーニョ監督をブランドアンバサダーに迎えるなど、サッカー市場での存在感をさらに高めている。また、2022年以降、Topps社はUEFAと独占契約を結び、欧州選手権やその他UEFA主催の代表チームの大会に関連する公式ステッカーやトレーディングカード、グッズを提供している。

Topps社は、Panini社が担当していた欧州選手権のトレーディングカード、ステッカー、グッズに代わったことになる。ワールドカップ関連でFIFAと契約を結んでいるPanini社は、1980年にイタリアで開催されたユーロ以来、すべての欧州選手権を担当していた。

この契約により、Topps社はUEFAとの関係を強化しており、すでにUEFAチャンピオンズリーグやその他のクラブ大会の公式パートナーとして活動している。今回の契約は、2024年欧州選手権だけでなく、2028年欧州選手権、ネーションズリーグ、2025年女子欧州選手権も対象となっている。

話は少し逸れるが、ドイツサッカーリーグ(DFL)は先月、ブンデスリーガのステッカー、トレーディングカード、NFTのライセンス供与による収入総額が、23-24年から24-25年までの次のサイクルで1億7000万ユーロ超に達する可能性があると発表した。この記録的な収益は、既存のパートナーであるTopps社およびSorare社との契約更新に加え、サッカーストリーミングおよびメディアプラットフォームのOneFootball社との新しい契約によってもたらされたものだ。

Topps社は08-09年からブンデスリーガの公式ライセンシーとなっており、23-24年から28-29年まで、ステッカー、トレーディングカードゲーム、トレーディングカードコレクションのデジタル・非デジタル販売の権利とNFT(23-24年から24-25年まで)の権利を獲得している。その際、Topps社は非デジタル商品の独占権を獲得した。