ASローマ

ASローマのオーナーであるアメリカ人実業家ダン・フリードキン氏は、カンファレンスリーグ初優勝や来季のヨーロッパリーグへの切符をかけたリーグ戦などチームの短期的な将来にとっての戦いが始まる前に、4月にさらに1000万ユーロをクラブに注入した。

大きな損失を出し続けるチームの資金需要をカバーする。ASローマは、21-22年の上半期だけで、前年同期比52%増の1億1370万ユーロの赤字を記録している。

今回の実行で、フリードキン氏による2020年8月以降のローマへの資金注入は合計3億5900万ユーロとなった。また、2022年の最初の4ヶ月間で、注入額はすでに4900万ユーロに達している。クラブの負債については、6月から12月にかけて、2021年の同時期と比較して10%増加し3億2920万ユーロとなった。

上半期のローマの売上高は17%減の8230万ユーロで、コストは11%増の1億3200万ユーロ超となった。分野別では、放映権が62.6%減少し3240万ユーロ。今シーズン、カンファレンスリーグで戦うASローマ。

ヨーロッパリーグからカンファレンスへの参戦というスポーツ面での落差は、会計にも表れている。UEFAからの収入は、7月から12月の間に25%減少し2,270万ユーロとなった。また、興行収入は上半期には前年同期(740万ユーロ)の2倍以上となる1830万ユーロであった。


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