コンテンツビジネスがサッカー界で収益を上げるための重要な要素になっている今日では、その要素とセットとなるソーシャルメディアも不可欠となってくる。

今シーズンのユベントスはスポーツの面では、期待したほど満足のいくシーズンではなかったものの、ソーシャルネットワークという点においてはトップに位置づけている。

実際に同クラブはソーシャルネットワーク上でのインタラクション数で、3億7300万を記録した2位のミランよりも多い数字となった。3位はインテルで3億100万回、4位はナポリ(8500万回)、5位はローマ(7900万回)となっている。

世界有数の多国籍企業でデータ分析から顧客にビジネスのサポートをする企業でもある「トークウォーカー」の調査によるもので、世界の主要な連盟、チーム、アスリートについて、ソーシャルメディアでのプレゼンス、エンゲージメント、フォロワー、パートナーシップの観点から日々測定している。

トークウォーカーのステファノ・ルッソ氏は「フォロワー数で見ても、トップ3の順位は変わっていない。ユーベが1億1160万人で圧倒的で、4800万人強のミランが2位に位置する。

しかし今シーズンの優勝に伴い、昨シーズンと比べてフォロワーの増加率が8%超とイタリアのチームの中で最も高くなっている。これに続くのが、インテルの4200万人、ローマの1700万人、ナポリの990万人となっている」と語る。

ヨーロッパでは


2021-2022年シーズン、最もSNSでの注目度が高いのはイングランドのプレミアリーグだ。2位はラ・リーガ、3位はセリエAだが、セリエAは前シーズンと比べてソーシャル・エンゲージメントの増加率は欧州リーグの中で最も高く、新規フォロワーの獲得率も2番目に高くなっている。

各リーグ公式アカウントを考慮すると、2021-2022シーズン(調査期間:2021年8月~2022年5月)のプレミアリーグは、全世界で6億9600万のインタラクション数で、昨シーズンと比較して+23%と増加したことになる

2位はラ・リーガで、総インタラクション数は30%減の4億9900万、そして3番目にはセリエAで、66%増、1億のインタラクション数を記録している。ブンデスリーガはインタラクション数9100万回(昨シーズン比49%増)で4位、リーグアンは2500万回(昨シーズン比21%増)となっている。

つまりセリエAは、前シーズンと比べて最もエンゲージメントが伸びたリーグで、新規フォロワー増加率も18%(合計2130万人)で、フランスのリーグ1(2600万人)に次ぐ2位とSNS界で成長が著しい。

ステファノ・ルッソ氏によると、昨シーズンと比較すると、欧州5大リーグのチーム、連盟、選手がFacebook、Instagram、Twitter、Youtubeで生み出したエンゲージメントは昨シーズンと比較して+19%増加している。

また、セリエAは、サッカーシーズン中に生成されたスポンサー付きソーシャルコンテンツの数が10,968と最も多く、プレミアリーグ(10,359)をわずかに上回っている(ラ・リーガ、5,744)、ブンデスリーガ、5,349、リーグアン、4,402)

SNSで最も成功しているマンチェスターユナイテッド、パリSG、バルセロナ

プレミアリーグ


2021-2022年のシーズン中にイングランド勢が集めたソーシャルインタラクションは43億件で、全世界で首位となっている。2位はパリ・サンジェルマンの36億、3位はバルセロナの21億。

その後に続くのは、今期CL優勝したチャンピオンズリーグのレアル・マドリー(4位、20億インタラクション/シーズン)で、5位にはリバプールFC(13億インタラクション/シーズン)が入る。