トッテナム

21−22シーズンのトッテナムは新監督として迎えたヌーノ監督の下、開幕3連勝と好スタートを切ったものの、その後失速し3連敗を喫するなど不振に陥っていた。

そんなスパーズは、10節のマンチェスター・ユナイテッド戦で敗れた後、監督交代に踏み切った。ヌーノ監督の後任として新監督に就任したのはイタリア人のアントニオ・コンテ。ユベントスでスクデットを5度獲得し、チェルシーやインテルでもリーグタイトルを獲得していた名将にチームの再建が託された。

コンテは就任後最初の試合となったエバートン戦では引き分けに終わったものの、その後は3連勝を記録するなどチームの立て直しに成功し、就任後9試合で負けなしの成績を収めた。

その後、3連敗を喫するなどしたが、リーグ得点王に輝いたソン・フンミンらの活躍もあり、アーセナルとの最終節まで争ったCL出場権争いに勝利し、4位でシーズンを終えた。

そのコンテのトッテナムでのプレミアリーグにおける成績は28試合で勝ち点56を獲得。平均勝ち点は2.0だった。

コンテのこの成績は過去にトッテナムを率いた監督達と比較するとどのようなことが見えるのだろうか。今回は過去にトッテナムを率い、プレミアリーグを戦った主な監督たちの成績を紹介する。

ビラス・ボアス



54試合 勝ち点99 平均勝ち点1.83


選手キャリアを持たずして、2001年にポルトでモウリーニョのコーチングスタッフの一員となったビラス・ボアスは、モウリーニョと共にチェルシー、インテルなどでもアシスタントコーチを務めた。その後監督としてのキャリアをスタートさせたビラス・ボアスは、2010年にポルトの監督に就任。公式戦36試合無敗を達成し、クラブ記録を更新。その名声はモウリーニョ二世として欧州中を駆け巡った。

多くのオファーを受け取ったビラス・ボアスだが、最終的には2011年にチェルシーの監督への就任が決定。しかし成績不振により2012年に解任となった。

ビラス・ボアスがトッテナムの監督に就任したのは2012年7月。解任されたレドナップの後任として監督に就任した。就任1年目にはクラブ史上最多の勝ち点72を獲得するなど好成績を残したが、5位に終わった。2年目となる13−14シーズンにはベイルがレアル・マドリードに移籍したため大型補強を敢行。シーズン序盤は好成績を収めたものの、不振に陥りシーズン途中に解任された。

トッテナムではプレミアリーグ54試合勝ち点99の成績を残した。

レドナップ



144試合 勝ち点250 平均勝ち点1.73


1983年にボーンマスで監督キャリアをスタートさせると、ウエストハムやサウサンプトン、ポーツマスで監督を歴任。

2008年にはポーツマスで監督を務めていたが、成績不振に陥っていたトッテナムが違約金を支払う形で監督としてレドナップを迎えた。

トッテナムの監督としてレドナップはポーツマス時代からの教え子であるデフォーやクラウチらを獲得し、09−10シーズンにはクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権を獲得する。

初のチャンピオンズリーグ出場となった10−11シーズンは決勝トーナメントに進出するなど健闘。決勝トーナメントではミランを破るなど快進撃を見せ、ベスト8進出を果たした。プレミアリーグでは5位に終わり2年連続でのチャンピオンズリーグ出場権は得られなかった。

2012年6月まで監督を務めたレドナップはトッテナムでプレミアリーグ144試合勝ち点250を記録した。

シャーウッド



22試合 勝ち点42 平均勝ち点1.91


現役時代にトッテナムでプレーした経験を持つシャーウッドは2008年にレドナップ監督の下、アシスタントコーチを務めていた。その後テクニカルディレクターなどを務めたシャーウッドは、2013年に解任されたビラスボアス監督の後任として暫定監督に就任。

監督としての経験を持たなかったシャーウッドだったが、プレミアリーグ初戦となったサウサンプトン戦に勝利すると正式に監督に就任し、4連勝などを記録した。シーズン終了まで監督を務めたシャーウッドはプレミアリーグ22試合で勝ち点42を獲得した。

その後はアストン・ヴィラで監督を務めるなどした。

 

ポチェッティーノ



202試合 勝ち点382 平均勝ち点1.89


2009年にスペインのエスパニョールで監督としてのキャリアをスタートさせたポチェッティーノは、2013年にナイジェル・アドキンス監督の後任としてサウサンプトンの監督に就任し、プレミアリーグデビューを果たす。

13−14シーズンにはサウサンプトンで8位という成績を残すと、トッテナムに引き抜かれ14−15シーズンからシャーウッドの後任として監督に就任した。

就任1年目を5位で終えると、15−16シーズンにはレスターと優勝争いを繰り広げる。3位でシーズンを終え、10−11シーズン以来のCL出場権を獲得した。16−17シーズンにはリーグ戦2位に輝くなどTOP4の壁を打ち破り、トッテナムをCL常連クラブに変化を遂げさせた。

トッテナムでは2019年に解任となるまでリーグ戦202試合勝ち点382を記録した。現在はPSGの監督を務める。

モウリーニョ



58試合 勝ち点95 平均勝ち点1.63


プロとしての実績を持たないモウリーニョは、通訳としてポルトやバルセロナのスタッフとして活動を開始すると、アシスタントコーチなども経験し、00−01シーズンにはベンフィカの監督に就任。その後ウニオン・レイリアの監督を経て、2002年にポルトの監督に就任した。

不振に喘いでいたポルトを見事に立て直したモウリーニョは、CL優勝を果たすなど評価を一気に高めた。

その後チェルシーやインテル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドの監督を歴任し、2019年11月にトッテナムの監督に就任した。

就任3日後のウエストハム戦では早速勝利を挙げ、好スタートを切った。その後は主力選手の負傷離脱などが苦境に陥ったが、最終的には19−20シーズンをリーグ戦6位で終えた。

迎えた20−21シーズンはホイビュアやジョー・ハートなどを獲得し、シーズンに臨んだ。開幕戦こそ敗れたものの、その後は立て直し、一時は首位に立った。しかし、リーグ後半のBIG6との対戦で全敗を喫するなどし、32節終了時点で7位に沈み解任された。

モウリーニョはトッテナムでプレミアリーグ58試合勝ち点95を記録した。現在はASローマの監督を務めており、初代カンファレンスリーグ王者に導いた。