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これまでALLSTARS CLUBでW杯2030の開催地をめぐっての記事を出してきた。最初はスペイン、ポルトガルのイベリア半島での開催。次にアルゼンチン、チリ、パラグアイ、ウルグアイによる南米開催。そしてモロッコによる招致も可能性としてはある。

はたまたギリシャ、セルビア、ルーマニアの東ヨーロッパによる招致も今後行われるかもしれないと以下の記事で紹介している。

そんな中、興味深い共同開催の組み合わせも示唆されている。それはギリシャとエジプトとサウジアラビアだ。2030年はW杯百周年記念となるため、各招致活動も例年より派手になっている。もしこの3国による正式な招致活動が行われ、それが成功するとなると史上初めての三大陸での開催となる。

特にサウジアラビアは長い間、自国でのW杯開催を試みており、同国の国王兼首相のサルマーン氏はW杯を通じて自国の人権問題や男女における平等問題など国が抱える課題が改善されているということを示したいと考えている。

ちなみに今年開催のカタールW杯でも世間からは人権やジェンダーにおける観点から批判的な声が寄せられている。

共同開催とそのメリット

W杯の共同開催は過去に1度しか行われておらず、それは日本では馴染み深い2002年の日韓W杯だ。そして2026年は北米での三ヶ国開催。2030年は三度目となるだろう。共同開催によるメリットはインフラやスポーツ施設の建設費用を分担できることにある。

試合開催の条件として、最低観客収容人数が4万人と定められている。また、準決勝では最低6万人、決勝と開幕戦は最低8万人収容のスタジアムで行わなければならないが8万人を収容できるスタジアムは1国でそう多くはない。