カタールワールドカップで注目を浴びた半自動オフサイドシステム。名前の通り、半自動でオフサイドかどうかを判定する技術であり、より正確にジャッジを下すことができる。
この技術は各国リーグでも導入が進んでいる。セリエAでは22/23年の途中から導入されており、プレミアリーグでは23/24年からの予定だ。また、チャンピオンズリーグでもすでに使用されている。
しかし、スペインのラ・リーガでは状況が異なる。本来は23/24年開幕からの導入が予定されていたが、スペインの映像会社であるメディアプロ社が4月から行われていた入札に申し立てをしたため、司法当局によってプロセスの中止が言い渡されたのだ。
これにより、VARの存在すらも危ぶまれたが、23/24年をVARなしで行うことを避けるため、RFEFとラ・リーガは従来のプロバイダーであるホークアイと契約を1年延長した。
ホークアイ社でも半自動オフサイドシステムを取り入れることができれば問題ないのだが、同社は1部リーグは11月末から、2部リーグは新年からしかサービスを提供できないと報告したという。
そこで金銭面なども含めて考慮された上で、23/24年からの導入は実現することはなくなった。
(By ALLSTARS CLUB編集部)