スペインサッカー用語シリーズも今回で第4弾!前回の「MANITA – マニータ」に続き、今回紹介する用語は、、、

ESPALDINHA


読み方は「エスパルディーニャ」。由来は「ESPALDA(背中)」と「-INHA(ポルトガル語の縮小辞)」を合体させたもの。直訳(スペイン語とポルトガル語が混ざっているので、言葉としては存在しないが)すると「小さな背中」となる。

FCバルセロナのレジェンドのロナウジーニョが発明した背中パスのことだ。それは2003年のカンプノウでの出来事。GKビクトル・バルデスのロングスローボールをバウンド・コントロールなしでロナウジーニョは背中を使ってセンターハーフにいたラファ・マルケスにパスを出し、バルサファン、サッカーファン全員を驚かせたプレーだった。

更に翌年のオサスナ戦。右サイドから上がったセンタリングを背中を使いリュドヴィク・ジュリに豪華なアシストを決めた。


エスパルディーニャを使った選手


ロナウジーニョがこのプレーを発明して以降、エスパルディーニャを使用する選手が何人か出てきた。その中でも印象に残っている3選手をご紹介しよう。

カリム・ベンゼマ


2020年12月にエスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノで行われたラ・リーガのAビルバオ戦。3-1でレアル・マドリードが勝利したこの試合でベンゼマは2ゴールを記録し、エスパルディーニャも披露した。

ネイマールJR


コパアメリカ2021準決勝のペルー戦でルーカス・パケタにアシストをしたネイマールは後半16分にエリア内でのエスパルディーニャを見せた。結果は1-0で勝利し、決勝まで駒を進めることができた。

クリスティアーノ・ロナウド


2010年のマドリードダービーで2-0とリードしていたレアル・マドリード。後半44分、デ・ヘアに弾かれたシュートをそのまま背中で後ろにいたシャビ・アロンソにエスパルディーニャでパス。アトレティコファンを怒り狂わせ、マドリーファンを席から立たせたプレーとなった。